どうも、管理人のわこのむです。
再スタートしてから一発目の記事は強迫性障害についての記事を書きました。
強迫性障害の症状等についてまとめていますので、先にこちらを読んでもらった方が良いかと思います。
ということで引き続き、今回も強迫性障害についてのお話です。
前回の記事では強迫性障害の症状等について私の経験談も交えてお話しましたが、今回は強迫性障害の引き金となることや症状の対策、治療について私の経験談も含めてお話していこうと思います。
・強迫性障害や悩んでいる方や、自分が強迫性障害かも?と思っている方
・身近に強迫性障害で悩んでいる人がいる方
・強迫性障害の体験談が聞きたい方
・強迫性障害の原因
・強迫性障害の治療法
という訳で強迫性障害がどのようなものなのかについてお話していこうかと思います。
強迫性障害は何から始まるのか
結論から申し上げますと、詳しい原因・要因は特定されていないようです。
そもそも、精神的な疾患・病気のメカニズムは完全に解明されていないものが多いイメージなので、強迫性障害も例に漏れずということですかね。
ただ、部分的には解明されてきているはずなので今後原因なども詳しくわかってくるかもしれませんね。
現在では、遺伝やストレス、元々の性格などが要因と考えられています。
前回の記事でも説明しましたが、強迫性障害の症状というものは、人間の一般的な感情や思考の延長線上にあります。
「あれ、鍵かけたっけな…」とか「ガスの元栓閉めたっけな…」といった一度は誰もが経験した不安がどんどん膨らみ状況が悪化すると、強迫性障害の症状と一致するような行動、心理になります。
その証拠ではないですが、驚くことに日本人の何割かはこの強迫性障害を経験しているとのことです。
これは本で読んだのか、どこかの病院のHPで見たのか情報のソースは忘れてしまいましたが、数人に一人は強迫性障害を経験しているというのをどこかで目にして驚いていた記憶があります。また、これは特に20歳前後の若者に多いとの記載があったかと思います。
ただ、これらはあくまで「強迫性障害のような症状が見られる」という割合だったと思うので、その人たちが全員病院に行くほど思い悩んでいるかというとそうではなく、知らない間に症状はなくなっている等のケースが大半で、本人はほとんど気付いていないことが多いという記載もどこかで見た記憶があります。(すごいあやふやで申し訳ありません笑)
若者に強迫性障害の症状が見られやすいのは、身体が大きくなる年頃に成長痛を感じるように、多感な時期で精神の形成にすごく重要な時期だからじゃないかと勝手に解釈しています笑
上記のことから、強迫性障害というのは多くの人が似たようなことを経験するものの、悩むほど悪化する場合と本人も気付かないまま落ち着いていく場合があるようです。
・詳しい原因・要因は解明されていない
先程、詳しい原因・要因はわからないと書きました。
確かに科学的な原因はまだ解明されていないのかもしれませんが、各々トリガーとなった出来事はあったりするのかなと個人的には思います。
私自身、車で軽い接触事故を起こしたのですが、それ以降に加害恐怖を感じるようになりました。
それまではそういった身に覚えのない不安を感じることはなかったので、この出来事がトリガーになったのではないかと考えています。
もちろん人によっては、そんな大きなトリガーはないまま気付いたら強迫性障害に…という方もおられると思うので、なにか大きな出来事やエピソードだけが強迫性障害に関係している訳ではないとは思いますが。
・私は自分の身に起きた出来事がトリガーとなって、強迫性障害の症状が出るようになったと感じています
治療法
原因・要因が完全に解明されていない強迫性障害ですが、治療法がないという訳ではありません。
本やネットで調べていると、強迫性障害の治療法は主に薬物治療・認知行動療法の2種類があることがわかります。
この2つは主に医療機関が行う治療行為ですが、強迫性障害の本人自身の気の持ちようや工夫で多少対策することも不可能ではありません。
もちろん病院には行くべきではあると思いますが。
上記にもあるように強迫性障害の治療には大きく分けて薬物治療・認知行動療法の2つがあります。
私が診てもらった病院では全て薬物治療が主でした。
私は薬である程度マシになりましたが、中には薬が効きにくい方もいるので、その辺は体質や症状、診てもらう病院によって治療法が違うと思います。
それぞれどんな治療なのか見ていきましょう。
薬物療法
一番有名な治療についてはこの薬物治療でしょう。
なにより薬を飲むだけなので手間や努力は少なくて済みます。
ただ、薬と飲む人の相性で効果が薄かったり、副作用があったりするのが懸念点でしょうか。
私の場合、数年間で薬は2、3種類ぐらいしか飲んでませんが、今まで飲んだ薬は全て不安を抑えるもの、というふうに説明されました。
異なる薬があるということは、不安を抑えるメカニズムがそれぞれ違うのかもしれませんが、不安を抑えることによって強迫性障害の症状を軽くしてくれました。
もちろん、薬だけで完全にいつもの状態に…とはなりませんが、私としてはかなり楽になったと感じています。
薬の効果だけでなく、薬を飲んでいる安心感のようなプラシーボ効果が上乗せされていたと思います。
しかし、薬には副作用がつきものであり、これらの薬も例外ではなく体調に変化が生じてしまうようです。
私は特に自覚出来るほどの副作用はありませんでしたが、薬には効果の有無も含めて合う合わないがあるので、そこは病院で相談するしかないかと思います。
私の通っていた病院の治療では、最初は少量の薬を飲み、少しずつ量を増やしていきます。
そして強迫性障害の症状や改善具合を考慮して、今度は薬の量を減らしていき最後には0にするという流れで治療しています。
私の場合は薬をやめても大丈夫と思ってやめても、数か月後にまた症状がまた酷くなるの繰り返しなので、今でも薬を飲む羽目になっていますが笑
病気、特に精神的なものであれば、症状がぶり返すのはよくあることですが、これはある意味仕方ないので治療とか病院が悪いわけではないと思います。
ただ、薬をやめた後も経過観察ということで数か月は通院した方が良いとは思います。
そう考えると薬をやめてすぐ通院を勝手にやめたりしていた私が悪いですね笑
皆さんは薬物治療が終わった後もお医者さんが良いというまで通院しましょうね…。
・薬物治療は体質や症状にはよるが、効果は期待できる
・薬を飲むだけなので手間や努力は少ない
・体質によっては薬の副作用が出る
認知行動療法
認知行動療法の特徴を先に言っておくと、簡単そうに見えて難しい、精神的にはかなりキツイであろうことがあげられます。
しかしその分、強迫性障害によって生じる不安を抑える効果はかなり期待できるようです。
私はこの治療をしっかり教えてもらって実践したわけではなく、病院でこういう治療法がある、という程度しか聞いていません。
なのでそこまで詳しくないですが、調べたり聞いたりしたことをまとめていこうと思います。
まず、認知行動療法にはいくつか種類があるみたいですが、強迫性障害の治療としてよく聞く曝露妨害法について一緒に見ていきましょう。
曝露妨害法の具体例ですが、まず人とぶつかって怪我させたかも、という風な不安が湧き出る私のような人にはあえて普通に生活してもらい、その不安な状況に晒す、要は曝露させます。
そこで、押し寄せる不安や恐怖と戦いながら、確認行為や儀式行為などの強迫行為を行わないように我慢します。
私の症状の場合は、「ぶつかったかも」という不安を感じた場所まで戻って確認しないようにします。
そしてその不安に耐えて、時間の経過で不安が落ち着くのを待つという感じです。
これが反応妨害の部分です。
強迫性障害の経験者なら共感してもらえるかもしれませんが、不安や恐怖というのは意外と時間の経過で小さくなります。
こういう風に自ら強迫性障害の不安や恐怖と向き合い、「確認行為、儀式行為などしなくても平気なんだ」とか「感じている不安はそんな大きいものではないんだ」など自らに認識させます。
私は簡単な説明は聞きましたが実践できていないので、経験談はないですし、上記の手順は少し違うかもしれません。
この治療法は薬物療法と合わせて行われることが多く、先ほども言いましたが、一見簡単なようでとんでもなく難しいです。
そもそも不安を簡単に我慢できたら苦労しませんよね笑
強迫性障害を経験した方であればこの治療の難しさがわかるかと思います。
また、あえて不安を感じる状況に身を置くこの治療は、一歩間違えるとさらに強迫性障害が深刻化してしまうような気がします。
そういった理由からも、認知行動療法は一人で出来るからといって、一人で行うべきではないと思います。
病院でしっかりと症状等を診てもらった上で、相談しながら進めていくべきですね。
・強迫性障害による不安を抑える効果は期待できる
・簡単そうに見えるが難しく、精神的にはかなりキツイと思われる
治療まとめ
ここまで2つの治療法を見てきましたが、どちらの治療法が有効であるという明確な答えはありません。
薬が効きにくい人がいれば、症状が重症化しすぎて認知行動療法をしたくてもできないというパターンもあるようです。
しつこいかもしれませんが、症状や体調をしっかり病院で診てもらった上で治療していく必要があります。
私も強迫性障害の症状が重症ではないため、近いうちに認知行動療法も試したいと病院で相談してみるつもりです。
・大きく分けて薬物療法と認知行動療法があるが、どんな治療をするかは病院で相談する
最後に
ここまで強迫性障害のお話をしてきましたが、いかがだったでしょうか。
強迫性障害の原因から治療法について書きました。
今後、原因が詳細に解明され、さらに有効な治療法が見つかることを期待したいところではありますが、現在でも十分治療できる病気であるようです。
そもそも強迫性障害はなにをもって治ったのか、というのが素人からみると難しいところですが、私自身は自分が困らなくなればそれでOKぐらいに思っています。
強迫性障害に限った話ではないですが、早期発見することが非常に重要で、症状が酷くなる前に病院に行くことができれば比較的早く治療できるそうです。
なので、強迫障害の原因がなんであれ、「自分(もしくは周りの家族・知人)は強迫性障害ではないか?」と思ったらすぐ病院にいくことが何より大事です。
いまどき、診療内科や精神科に通院しているからといって変な目でみてくるのは、世間知らずで知識のない偏見大好き人間ぐらいのものなので、安心して病院に行きましょう。
ということで今回はここまでとしたいと思います。
前回の記事同様、私が強迫性障害で悩んでいるときに読んで気持ちが随分と楽になった本のリンクを下に貼っておきます。
是非読んでみてください。
強迫性障害についてはまだまだ体験談などを記事にして、少しでも強迫性障害の方の助けになればと思います。
では、また別の記事でお会いしましょう。
コメント